やまとおとめについて

やまとおとめは日本古来の歌舞 披講、巫女舞に興味があり、観てみたい、習ってみたい、奉納やイベントに参加してみたい…どなた様でもお好きな形でご参加いただけます。

【観】国内外のイベント、また各地の神社様での奉納にてご覧いただけます。トップページのお知らせをご覧ください。

【学】ご興味ございましたら是非体験教室へいらしてください。東京・南青山教室では新規会員様を随時募集しております。また地方やイベントでの出張ワークショップなどもいたしております。お気軽にご相談ください。お問い合わせフォームへ。

【参】学ばれましたら感謝と調和の心を歌舞で表現してみませんか。きっとあなたに一番あう形での参加になるでしょう。

「歌舞」の「歌」

“歌舞”とは、歌うことと舞うこと。歌い舞うこと。
”和歌”とは、日本で最も古くから行われている詩歌形態。「倭歌」とも書く。
「やまとうた」と訓読することもあり,「大和歌」と書くこともある。ーブリタニカ国際大百科事典

日本には、古事記という物語があります。

その中の有名なお話の一つに、機嫌を損ねた天照大神が天の岩戸に篭ってしまうというお話があります。
その際、これに困った他の神様達が岩戸の外で歌って踊って楽しく騒ぎ立てたところ
岩戸の外から何やら楽しげに聞こえてくる音が気になった天照大神は、岩戸から出てきたのです。

歌って踊って楽しんでいた。正にそれこそが、「歌舞」です。

そして、「歌舞」の「歌」それは、西洋ミュージックではなく「和歌」の「歌」であり、
聞き慣れない方が多いかもしれませんが、日本には和歌を複数の人で読む
「披講」という文化が存在します。

やまとおとめの指す「歌」はこの「披講」です。

披講/歌披講

”歌披講” ”披講”とは、歌会で和歌を披露すること,またその形式。
講師 (1人) ,発声 (1人) ,講頌 (数人) という歌い手によって歌われ,
その旋律型には甲調,乙調,上甲調の3種がある。ーブリタニカ国際大百科事典

何故この時代に披講をするのか?

今私達は一人一人の個をとても大切にしなければいけないと感じます。
そして同時に私達は個を尊重しながら相手を想い遣る全体の調和を必要としています。
私達は同じ人であるのに様々な差異の中で争いが溢れています。
しかし本来私達は一人一人違います。
まずは違いを認め合い
そして協力して1つの事を為す。
その時 皆でその瞬間の想いを共有することで人は喜びを得られるのです。

『披講』は皆で和歌を詠み上げます。

和歌とは『和して歌う』なのです。
和に音と書けば和音です。歌の上手 下手は関係が無いのです。
西洋音楽の様に型が決まっているミュージックとは違う意味を持ちます。
あなたの地声が大切なのでありそこに皆で向かう想いのその瞬間にエネルギーが宿るのです。

音は振動。つまりバイブレーションです。

私達がこの肉体を司って生きている以上この五感だけではなく
第六感までを全て使い切って共鳴し合うことで、また皆が繋がれるのではないか?
と想うのです。

音というのは非常に重要で「光」も音です。

日本語はアイウエオの母音からなります。
10歳までに母音文化を学ぶと、自然の音を声として認識出来るそうです。
和歌は母音を長く伸ばします。
そして 「間」 を取ります。その間にこそエネルギーが宿るのです。

私たちは、様々な物事の原点が披講に在ると信じています。

物事にはいくつかのルールが存在すると想いますが
披講のおもしろいルールの中に一度出した声の音程で歌を詠みきる。
という独自のルールがあります。
あなたの懸命な、地(自)の声そしてあなた以外の他の声
が重なり合い和音として和合します。
自他共存であり自他共鳴です。
私達はこの様々な想いがあるこの地上から音をもって天と繋がり
この地上界が天上界となるよう。。。
そんな『意図』を持ち活動を続けることで、これからの私達の住む日本を担う
若い世代や子供達にもこの披講を通じ、共に糸(意図)を紡ぎたいと想っております。